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2012年6月22日 (金)

『狐笛のかなた』

また、心に響く物語に出会いました♪
野間児童文芸賞にも輝いている、児童文学。
 
book 『狐笛のかなた』上橋菜穂子(新潮文庫)
 
小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。(新潮社HPより)
 
著者の上橋菜穂子さんは、
 
幼い頃から、私の心の底には、人も獣も虫も土くれも、実はたいして変わらないのではないかという気分があって、そういう気分が、ときおり、ひょいと頭をもたげてくる。『狐笛のかなた』は、そういう気分の中で、一気に書き上げた物語である
 
と書かれています。(新潮社「波」 2006年12月号 より
 
上橋さんの本、以前、知人にすごく面白いよ…と薦められていたのですが、そのときは手に取らずにいて。
今回ふと、そう言えば…と読んでみた本だったのです。

異世界に迷いこみ、夢中になって頁をめくりました。
小夜に感情移入したり、この世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火の行動に、時に涙したりして。
 
心に響く言葉にも出会いました。
 
からみついている枯れ草を焼いてしまわなければ、畑は生き返らない。
わたしだっておなじことだ。心にからみついている思いを放っておいたら、きっと、いつまでも、このもやもやは消えない。


この本、先週、軽井沢方面を旅行した時のお供として持って行ったのですが、
鬼押出し園 を訪れた際、私の中で一瞬、この小説のイメージと、風景が重なり、とても不思議な気持ちになりました。
 
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霧の中のゴツゴツとした岩と、その合い間に生えている草木。
天狗や霊狐が現れたって、おかしくないような光景!
鶯の声も響き渡っていて、まさに異世界に迷いこんだかのようでした。
小雨が降っていたこともあり、歩いている人も少なかったのです。
 
偶然の、面白い体験でした。  
 

表紙もとても美しいこの本。
私が読んだのは、文庫版なのですが、きっと単行本は挿絵も素敵なのでしょうね。
 
これを機に、上橋菜穂子さんの他の本も読んでみようと思います♪
   

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コメント

こんにちは。

軽井沢に行かれたのですね。
今年は旅するヒトですね。いいな~♪
鬼押出し、子どもの頃行きましたが、今でも忘れられません。
あの不思議な光景☆

この本はとても面白そう。
メモしました。探して読んでみますね。
風音さんのおススメの本、外れたことがありません(^^

☆夕ひばりさんへ
 
そうなんです。今年は思いがけず、2回も旅を。
夫が、少し休みを取りやすくなったこともあって♪
今回も、雨に降られましたが(笑)、いい時間を過ごすことができました。

鬼押出し、夕ひばりさんも行かれたことがあるのですね!
本当に不思議ですよね~。
霧が出ていたこともあり、とても幻想的でした。
 
>風音さんのおススメの本、外れたことがありません
 
わ~、そんな風に言っていただけて嬉しいです♪
この本も、気に入っていただけそうな気がします wink
  

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