一つの心が壊れるのをとめられるなら
わたしの人生だって無駄ではないだろう
一つのいのちの痛みを癒せるなら
一つの苦しみを静められるなら
 
一羽の弱ったコマツグミを
もう一度、巣に戻してやれるなら
わたしの人生だって無駄ではないだろう
 
(詩:エミリ・ディキンスン)
『エミリ・ディキンスン家のネズミ』 エリザベス・スパイアーズ(長田弘 訳)より
   

落ち込んでいても、ハッピーな気分に酔っていても、そんなこととは関係なく、時は自然界の法則通りに動いている。このことの有り難さ。木を知り、花を知り、空の名前を知ることによって、心の領域が広がる。このことの素晴らしさ。

『夢を叶えるための場所』 早川暢子より

この世界には、ただのありふれたものなんて、ひとつもないよ。だって、世界にあるものはみんな、大きな謎の小さなかけらなんだもの。きみとぼくもそうだよ。ぼくたちは、だれにも解けない謎なんだ

『ハロー?』ヨースタイン・ゴルデル より

ゆっくりと寄り道をすればいい。道草の途中には、きっと小さな幸せが落ちています。それを自分の手で拾い集めていくこと。(中略) あなたの道は、決して一本ではありません。

河合隼雄(PHP2006年7月臨時増刊号『わたしの幸福論』の中の言葉)

わたしたちが犯してしまう失敗は、最初に幸福を手に入れる努力をしないことです。幸福を第一の目標にすれば、ほかはすべて後についてくるでしょう。

『この瞬間どこからでも、あなたの望む富はやってくる』 ディーパック・チョプラ より

一旦開いた羽はどう苦心しても元通りには折り畳めない。無理をするとせっかくの羽が破れてしまう。

『原稿零枚日記』 小川洋子 より

自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか

『西の魔女が死んだ』 梨木香歩 より

なんでもいいから、なにかひとつ、小さなことでいいから、その人の確かなものが心の中にあれば、人はゆらがないでいられるんだろうと、思います。

 
『きれいな水のつめたい流れ つれづれノート17』 銀色夏生 より
  

「わがまま」という言葉も、人に迷惑さえかけなければ、「わが、ままに」ってことだから、「なかなか、素敵でないか」なんて……。

休みの日は、なまけよう日』 白石冬美 より

人が聞いたら、吹き出して笑って了うようなことでも、その中に、一かけらの幸福でも含まれているとしたら、その一かけらの幸福を自分の体のぐるりに張りめぐらして、私は生きて行く。幸福のかけらは、幾つでもある。
 
『幸福は幸福を呼ぶ』 宇野千代 より
   

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